妊娠をした結果、やたらと寝汗に悩まされることが増えた・・このように思ったことがある妊婦は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

妊娠中に母体は今までとは違った体質に変わってしまいます。寝汗が多くなってしまう理由も、こういう体質の変化で生じます。

ここでは、妊娠中のひどい寝汗に関して、原因や対処方法をご紹介していきます。

目次

妊娠中に寝汗が多くなる理由って?


妊娠中に汗や寝汗が多くなったと感じている妊婦さんは多くいます。妊娠期間の場合でも、初期と後期にこの可能性が大きくなるという事が特徴的です。

自分の寝汗が多くなる原因を確認してみましょう。

妊娠初期に寝汗が増えるのは基礎体温が高いことが原因

妊娠を心から追い求めていた人だったら、基礎体温を知っていると思います。

排卵後に黄体ホルモンの分泌が生じると、基礎体温が高くなります。生理がやってくれば基礎体温は落ちて、上昇した状態が続けば、妊娠の可能性が高くなるわけです。
妊娠初期というのは基礎体温がアップしている状態を保つことから、寝汗が多くなる傾向が強くなっています。

そのうち基礎体温は下がっていくことから、妊娠中期になったら、寝汗で苦しんでいる妊婦さんは減少する事になります。

妊娠後期の寝汗が多くなる原因

妊娠後期に寝汗が多くなってしまう原因は、体温アップと代謝活動になります。

体温アップ

妊娠後期の体温が上がる原因は、間違いなく母体に赤ちゃんを防御するために必要な脂肪がたっぷりとついているからです。

脂肪というのは保温機能を持っている衝撃吸収材と変わらないので、体温が下がりづらくなって、その結果寝汗が多くなることになります。

新陳代謝

妊娠中でとりわけ後期なら、これまでよりも代謝活動が活発になるということが確認されています。代謝活動が良いっていうのは、それだけ寝汗が多くなるということに繋がります。

こちらの2つの理由から、妊娠中に寝汗で苦しんでいる妊婦がたくさんいるわけになります。

妊娠中の寝汗増加は乳腺の発達が原因かも

妊娠した後、女性の胸に関しては出産した後に求められる母乳の準備をはじめることになります。

乳腺が発達を開始すると血の流れが促進され、体温がなかなか下がることが無くなります。その為に、胸付近の体温がアップし、汗が多くなりやすくなります。

こういった原因で、妊娠中に関しては初期から後期まで、胸付近に汗をかき易くなってしまう人も大勢いるワケです。

妊娠中の寝汗の影響と対処の仕方


妊娠中のたくさんの寝汗が、身体にもたらす影響は存在するのでしょうか?対処法と一緒に、確認してみましょう。

汗をそのままにしてると風邪の原因になる

寝汗をそのまま放置していると、身体が冷えて風邪をひく引き金になってしまうことになります。

昼間だったら、しばしば拭い取ったり着替えたりしたら食い止めることが可能ですが、寝ている間は簡単ではありませんよね。

ここで効果的な対処方法に関しては、汗取りパッドや吸水性のよい肌着を着用することになります。

寝汗が多くなっても、すぐに吸収してもらえるので、お肌がじっとりとなったり、身体が冷えて寒気が生じる心配も引き下げることが可能です。

加えて、妊娠後期というのは眠りが浅くなるといった特徴も見られます。それに伴って、目覚めた際に寝汗がひどいのなら、ちょっと新しい服に服を変えても悪くはないでしょう。

ベッドの横に着替えのためのパジャマを準備していたら、すばやく着替えることが出来るので助かりますよ。

こまめに水分補給を

汗が多く出るっていうのは、それに比例して、水分不足に気を付けなければならないことは分かりますよね。

水分が足りないことが身体にもたらす影響に関しては、母体のみじゃございません。

身体の中の水分が少なくなると、血液がどろどろとなって、お腹の赤ちゃんに栄養分や酸素を送りづらいことになっていきます。

のどが乾いたと感じる前に、ちょくちょく水分を補給することを意識しておきましょう。

夜間、眠りにつく前には、1杯くらいの水分を補給することを頭に置いておく方が良いでしょう。

妊娠後期というのは寝ている途中で目が覚めてしまう妊婦さんもかなり増えることから、ベッドの近くにマイボトルとかペットボトルに注いだ水かお茶を準備しておくのも役に立つでしょう。

汗を放置すると肌トラブルが生じるかも

お肌が弱い妊婦さんは、あせもといった、汗に影響される肌トラブルが不安になってしまいますよね。

こちらの対策においても、汗をそのまま放置しないことが大切です。なので、お昼の間はシャワーで汗を流す等により、スッキリした状態を可能な限り作ることが大事となります。

寝ている間というのは安易にはシャワーを浴びるために手間をかけて起きることは出来ないので、ベッドの横に汗拭きシートの準備をしておいて、目覚めた時にササッと拭けたら良いですね。

いつの間にか掻きむしってしまうことがないよう注意が必要です。

寝汗が多すぎてべたべたでストレスが

目を覚ます毎に寝汗でびしょびしょ…。そういった状況がストレスになるといった妊婦さんもいるかと思います。

ですが、汗を止めることは不可能ですので、ちょっとでもスッキリ過ごせるように工夫をを済ませたら、最終的には妥協することが求められます。

出産した後は汗は落ち着くことから、今だけの我慢と考えつつ乗り切ってみましょう。

ベッドのシーツが汗まみれで気持ち悪くてストレスがたまるといった妊婦さんは、枕やシーツの上にバスタオルをセットして寝れば、目覚めた際にタオルを取るだけによりスッキリした状態で寝直すことが実現可能です。
吸水性の素晴らしい汗取りシーツを取り入れることも悪くはないと思います。

汗がでやすくなる病気の可能性も


妊娠中の寝汗というのは、妊娠ならではの原因が一般的です。ところが、一部には汗をかきやすくなる症状が見られる多汗症という病気も存在します。

汗以外の症状が見られる場合や、なにかおかしいかも知れないと思ったケースでは、一回医師に相談してみた方が良いですね。

多汗が症状としまして確認される病気は以下がございます。

  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
  • 橋本病
  • 血液の病気

甲状腺機能亢進(こうしん)症と言われてはっきり分からない人でも、バセドウ病と言われて聞いたことがある人も多いと思います。

橋本病も入れて、これらに関しては甲状腺の病気で、自律神経失調症の1部となってきます。

汗が出る以外に手の指が震えたり、鬱っぽい感じの無気力さといった症状が引き起こされることが特徴になります。

この他には、血液の病気が見られるケースも、たくさんの汗が夜通し出るというような症状が考えられます。

妊娠中の寝汗は出来る範囲の対策をしてうまく付き合おう

妊娠中の寝汗に関しては、身体が健康な赤ちゃんを産むことを目指した用意のために生じる、どうしようもないわけです。

汗を絶つなんて不可能ですし、基本的に身体が求めているから分泌している物を、力任せに止めたら問題が生じますね。

服装なんかで可能な対処して、出産する迄の期間、いい感じに寝汗と付き合っていくことが必要です。