平成最後の硬貨”が人気、平成31年発行の硬貨セット→記念に欲しいな。

平成最後の年を迎え、いま“平成最後の硬貨”が人気となっています。平成最後の硬貨にプレミアはつくのかどうかが気になるところですが、そこにはある数字が、大きな鍵を握っていました。

年明けから販売が始まった平成ラストイヤーの硬貨6枚セット（税込み 2100円）。造幣局によると、一部のセットはすでに“在庫切れ”になっているといいます。

「例年に比べてかなりの数の問い合わせがきています。平成最後を形に残しておきたいと、記念品や贈り物に購入される方が多いです」（造幣局担当者）

平成最後ということで好調な売れ行きが続く、硬貨セット。実はこうした硬貨を巡る盛り上がりは、昭和の最後となった “昭和64年”にもありました。当時“昭和64年”の硬貨を求め銀行に人々が詰めかけたのです。

しかし現在、昭和64年の硬貨には、ほとんどプレミアはついていません。

それでは、平成最後の硬貨はどうなるのでしょうか。

取材班が訪れたのは、名古屋市昭和区にある「時遊屋」。国内外の古い硬貨などを販売・買取する専門店です。“平成31年硬貨”について話をうかがいました。

Q.コインの価値は何で決まる？
「やっぱり発行枚数ですかね。一般に出てこない、平成最後のコインが一般流通しないとなると、貨幣セットというのはずいぶん注目されると思いますよ」（時遊屋鈴木章彦代表取締役）

“製造枚数”によって左右されるという、“硬貨のプレミア”。昭和64年硬貨は流通量が多く、そのためプレミアがほとんどつかなかったそうです。

平成31年硬貨もプレミアがつくかどうかは流通量次第。例えば1円玉の製造枚数の推移をみると、平成23年から3年間は“50万枚”前後と前年に比べて大幅に減少。その後、一時的に増加しましたが、近年は再び減少しています。

「（製造枚数が）50万枚前後の年号は、今でも額面よりもプレミアは間違いなくついています」（時遊屋鈴木章彦代表取締役）

そのため、現在特に希少価値が高いのは“平成23年”の1円玉、“平成22年・23年”の5円玉・50円玉などです。この年は製造枚数が極端に少なく、いずれも約3000円の値がつくともいわれています。

社会背景の影響を受け、製造枚数が調整される硬貨。今後の見通しを聞いてみました。

「硬貨は比較的長いこと使えるので、今すでにたくさん1円玉・5円玉が出回っているので、追加的に新たに発行する必要はないと、財政当局は判断していると思う」
（一橋大学経済研究部北村行伸教授）

平成31年も1円玉や5円玉など、少額の硬貨は製造枚数が少なくなる可能性もあり“硬貨セット”の価値はさらに高まるかもしれません。

引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190115-00010005-sp_ctv-l23