妊娠中というのは精神的にも肉体的にもかなりの変化がございます。特に1回目の妊娠の時は、喜びやうれしさで胸がいっぱいになるのは当然ですが、分からないことや体調の変化に頭を抱え、不安やストレスが溜まっていく妊婦さんも多いはずです。

妊娠中には口の中の変化もよく見られますのでこれに関してご紹介していきます。

目次

妊娠中の虫歯が増えたりする原因とは


・唾液の量が減少する

・食べ物の好き嫌いが変わって甘い物など虫歯の原因になるものをたくさん食べる

・つわりがひどすぎてまともに歯磨きができない

・一日中なにかを食べていて虫歯になりやすい状態が続く

・妊娠中については歯周病菌のエサとされる女性ホルモンがおよそ7倍増加する

・30代以降は歯周病になりやすい

妊娠中でも歯科治療は可能となります。必要に応じて治療は率先して行うべきだと思われます。妊娠中というのはこれまでよりも虫歯や歯周病になりやすいことから、妊娠が判明したら一回歯科医院で自分自身の口の中の状態を確かめることが大切です。

母子手帳でも歯や歯ぐきの状態を記入する歯科検診の欄が存在します。

赤ちゃんが生まれたすぐ後は、自身のことには手が回らなくなります。ママだったりパパや、周辺の方のお口の状態が赤ちゃんの虫歯にも影響しますので、妊娠中にきちんとした知識を持っておくのも求められます。

妊娠中に虫歯を治療する時の疑問点

妊娠中の歯科検診はいつ行けばいい?

妊娠が判明したら早いうちに受診したほうがいいでしょう。妊娠初期の身体の調子がよくない時期、あるいは 妊娠後期については診療中の椅子を横にしている体勢がしんどいと考えられますので、無理はしないでください。

妊娠4~5カ月目で検診を受けたら、万が一虫歯や歯周病の治療が求められるケースでもすぐさま治療をはじめることが可能となります。住んでいる地域によっては、妊婦さんの無料歯科検診やっている場所も存在します。

妊娠中に虫歯などの治療は大丈夫なの?

安定期(妊娠5~8カ月)だったら、虫歯も含め歯科治療が可能となります。絶対に歯科医師に妊娠している事をご連絡ください。

妊娠中は歯のクリーニングをするべき?

十分に磨いていたとしても磨き残しは普通あります。妊娠中はちょっとした汚れで歯ぐきが腫れてしまうことになります。ご自身で取り除けない汚れについては歯科医院で掃除してもらいましょう。

1~2カ月の頻度で通えるとベストだと思いますが、体調に余裕がある範囲で良いです。出産ギリギリまで通われる妊婦さんもいらっしゃいます。

妊娠中でレントゲンは大丈夫なの?

レントゲンを撮らなくても治療は可能となります。妊婦さんについてはレントゲン写真を撮らずに治療をすることがよくあります。

歯科用のレントゲンは何種類か存在しますが、基本的に首から上の部位や確認が求められる歯だけの撮影ですので、お腹の中の赤ちゃんに影響はございません。

撮影する際は鉛の防護エプロンを付けて放射線からディフェンスします。いまどきの歯科用のデジタルレントゲンの被ばく量に関しては、従来10分の1らしいです。

不安な妊婦さんはレントゲン写真を撮らないで治療することも可能なので、歯科医師に相談する方がいいでしょう。

妊娠中で麻酔しても大丈夫なの?

歯科用の麻酔に関しては局所麻酔といって、一部分効き目があるものですので、安定期だったら使用しても支障はありません。麻酔を使用したくない妊婦さんは、麻酔を行なわなわずに出来る範囲で治療をしていきます。

加えて、担当の産婦人科医と相談しつつ治療を進められるため、気になることがあれば歯科医師に伝えていただくことをおすすめします。

妊娠中に薬は飲んでも大丈夫なの?

可能な限りお薬を飲まないほうが良いと思います。痛みが強い場合など、我慢することによってお腹の赤ちゃんに影響が出るケースでは、産婦人科の先生と相談してから薬をお出しされる場合もございます。

特に妊娠初期は赤ちゃんの身体が形成されるとても大事な時期だと言えますし、胎盤を通って赤ちゃんに影響が生じる薬も存在します。お薬を飲むケースでは絶対に医師や、歯科医師の指示に従ってください。

妊娠中に歯を抜いても大丈夫なの?

可能な限り止めてください。緊急性がないケースでは出産が済んでから抜歯したほうが良いです。歯を抜いたあとは、感染予防のことを考えて抗生物質とか、痛み止めのお薬を服用していただきます。特に親知らずを抜いた場合は継続して薬を飲むことになるところには注意してください。

寝る体勢がしんどい

お腹が大きい場合では椅子を横にした時に押し付けられてしんどくなることが存在します。椅子をちょっと起こして治療可能ですので、きつい場合にはお気軽に歯科医師にお知らせください。

起き上がるときや立つときはゆっくり行動してください。加えて、トイレに行きたくなったり、つわりによって嘔吐反射が出たりする場合もあるので、治療をストップしたくなったら、歯科医師へすぐさまお知らせください。

妊娠中に矯正治療は続けることは可能なの?

矯正治療そのものは構わないのですが、矯正装置が付いていると歯磨きにも注意がが不可欠です。クリーニングと一緒に治療した方が良いでしょう。

妊娠中というのは体調の影響でこれまでの頻度で通いにくくなって、治療期間が長引いてしまう可能性は見られますが、途中で矯正治療を打ち切る必要はございません。

加えて、妊娠期に矯正治療をスタートすることも可能ですが、治療期間や通う頻度などを歯科医師と話し合いをしたうえでスタートすると悪くはないでしょう。

妊娠中の歯磨きがつらすぎる時

つわりのせいで歯磨きが出来ない

小さな歯ブラシ(子ども用でもOKです)を使用し、少し前かがみになってかきだす感じに歯を磨いていきましょう。歯磨き粉が辛いケースではつけないで磨くようにしてください。

歯ブラシを口に入れるだけでもつらいケースでは、食事が済んだらお水を飲むとか、口をゆすぐだけでもしてください。キシリトール100%のガムをかむのだっておすすめです。

常に何か食べていていつ歯磨きすればいいかわからない

一回一回歯磨きを行なうことがいいと思いますが、難しいのなら、食べたら口をゆすぐ、またはお水を飲むといいでしょう。

歯科医院で取り扱っているキシリトールのチョコレートだったりガムがお好みに合うケースでは、お口に入れるものをそういったものにしてみるのも悪くはないでしょう。

妊娠中は身体の変化に頭を悩ませることもいろいろあるでしょうが、神経質にならなくても問題ないです。お腹の中の赤ちゃんのことを考えて、当たり障りなく可能なことを実践してください。

妊娠中の虫歯に関する体験談

2児の母です。

妊娠中であることを最初に伝えておけば、ちゃんと対応してくださいますので、今まで通院なさっていた歯医者さんがあれば、そこで大丈夫だと思いますよ。
(初診時に来院目的アンケートのようなものを書くケースが多いと思いますが)

私は2回ともひどい吐きづわりで、歯ブラシを口に入れただけでオエ~となってしまい、ろくに歯磨きができなくて虫歯になってしまいました。

どちらもつわりが終わってから行きました。
引越しをしたので一人目の時と二人目の時の歯医者さんは異なりますが、レントゲンはどちらもとられませんでした。
(胎児への影響はないと言われましたし、歯の状態を見てとる必要がないかな…ということになり)

二人目の時には麻酔を打って治療しましたが、それも影響はないといわれました。

事前に「麻酔を打って治療します。」とか「レントゲンをとってみますね。」など必ず言われると思いますので、その時点で「胎児への影響はありませんか?」と確認するのもいいと思います。

こんにちは。
私も昨年、質問者さまとまったく同じ33週で奥歯が痛くなり、
行こうか、でも後期だし・・・と不安で不安で。

で、こちらで、質問させて頂き、みなさんからアドバイスを頂いて
すぐに、歯医者さんに行き治療してもらったんですよ。

お腹もかなり大きかったのですが、まず、出産予定日を告げると、
逆算して無理のないように治療計画を組んでくれましたし、

起き上がるときも先生や助手の方が配慮して下さり、
治療の痛みよりも、これでひと安心・・・って気持ちの方が
大きかったです。結果としては、みなさんにアドバイス頂いた通り
行っておいて本当に良かったです。

7月の出産でしたが、無事元気な赤ちゃんを授かりました(^¬^)
質問者さまも早く治療して元気な赤ちゃんを産んで下さいネ!!

精神的な不安は早く取り除いてゆったりした気持ちで出産に
望めるといいですね。応援しています♪