わさび漬け発祥の地である静岡市で、小規模ながら老舗として知られ、根強いファンを持つ「野桜(のざくら)本店」(同市葵区)が今月いっぱいで閉店する。江戸末期、安政5(1858)年の創業から160年。

守り続けたのれんを下ろすことになった6代目の野桜行宏さん(46)は「続けたいのに続けられない。経費をまかなう売り上げが確保できない」と肩を落とすが、

「会社組織だけは残すので、よい事業継承先が見つかれば『わさび漬の野桜』のブランドだけでも残したい」と存続を模索している。

■材料費高騰に加え…

「閉店」の一報を聞きつけて訪ねた野桜本店は、JR静岡駅から徒歩約20分、茶問屋が軒を並べる通りにこぢんまりと店を構えていた。「わさび漬」「野桜」と染め抜かれた風情あるのれんと旧家のたたずまいは、歴史と伝統を感じさせる。

本店以外での店頭販売は行っていない。「不便なところなのに、わざわざ足を運んでくださるお客さまには感謝しかありません」と野桜さん。

4年前までJR静岡駅の駅ビルに出店しており、静岡ならではの土産物として人気を集めていた。そのほか、全国各地の有名百貨店のコーナーやイベントに商品を提供しているため、生産量は決して多くないのに県内外での知名度は抜群だ。

「野桜のわさび漬」は、保存料や香料を一切使わず酒かすとわずかな調味料で漬け込む伝統的な製法を守っている。

ワサビの中でも茎より辛い根の部分を多く使うことで、辛みと香りが強く、市内に数多いわさび漬け専門店の中でも「野桜が一番」というリピーターは絶えない。

野桜さんは平成12年に父が経営していた同店に入り、22年に頼みの父が倒れてしまったことで6代目として後を継いだ。

「うちのわさび漬は辛みと香りが特徴なんです。でも最近、根が大きくて辛みが強い理想のワサビがなかなか手に入らない。価格も5年前から3割ほど上昇しました」。

そこに10月に予定される消費増税が追い打ちを掛けた。わさび漬けは食料品なので税率8%のままだが、増税に対応するシステム改修は必要で、包装材や送料の値上げが見込まれる。

ネットの反応

1.
バブル崩壊→消費税導入→空白の30年
国家に殺される国民
2.
消費増税&軽減税率のせいで
また一つ日本の伝統が消えていく
3.
ここのわさび海苔お土産に県外に持って行くと喜ばれたんだよね
いつの間にかパルシェ店閉めていたのも知らなかったです
4.
最近、全ての業種を対象にした簡易な手続きで、会社や施設を売買するサイトができたそうです。

同業者や近郊の者同士以外の接点の遠い関係でも、契約や取引が成立できて、後継者不足であったり大都市から遠隔地で廃業を検討している零細企業は経営を手放す形であっても会社そのものは維持できたり、

買収する側にとっては起業や新規事業を1から立ち上げる事も大掛かりな調査や買収手続きをする事なく経営できるという双方にメリットのあるサイトなのだそうですが。

しかし、そもそも変わったサイトというもの自体がなかなか多くの人々に知られにくい傾向にあるので、今のところまだまだ、零細企業の廃業の流れを少しでも食い止めるのも難しいかもしれません。

5.
わさび漬けは 名物にうまいもんなし を地でいくものの印象しかない
お疲れさまでした
6.
消費税は関係ないな
7.
一般庶民の節約対象は主に食費なのでお腹の足しにならない嗜好品等はわさび漬けレベルでも贅沢になっているのが現状では。

国が富裕層対象生活レベルだけに目を向けているうちは庶民対象の日本文化は近いうちになくなってしまう様に思う。
消費税を上げる事に意味があってもそれを受け付けられる体力が国民にない事を国は気付いていないのか?

もし気付いていなければそれは政治力としては大問題であり気付いていてもまだ何とかなると思っての行動であればいずれこの国の未来はなくなるのだろう。

電卓だけで商売できてきた店舗は複雑な計算やレジの購入費用、手数料負担のキャッシュレス化に廃業を考えるところが出て来るのは必然。

とにかく理解出来ないのは消費税が不公平だって事。

低所得者の方が負担が大きい増税は富裕層のための増税なのか?
年金や介護保険のための増税と言われても制度を利用するまで庶民は生きて行けるのか思うが。

8.
知る人ぞ知る店なのだろうが一般の人は全く知らない。静岡の家庭の食卓に毎日のってるとも思えず。こなまま残そうと思えばしにものぐるいで考えただろうに。たぶん閉店ありきだったんだろうな。
9.
田丸屋のわさび漬けしか知らなかった。
10.
国の政策での小規模事業者切り捨てですね。今の政府役人は伝統を重んじるよりも目先の金優先って事です。何故ならば年金や保険の破綻を隠し増税での収入で賄うつもりだからです。当然被害にあう方々も折り込み済みでしょう。
11.
食べる人が減ってるって事もあるのかな?
12.
結果、事業継続・改革できなかったということでしょう?まるでわさび事業者全体が悪いかのようにしないで欲しい。事業を当たり前に継いだからといって当たり前に継続出来るわけでは無い。ってことだな
13.
うちの会社に時々来る外国のコンサル会社の社長が、野桜さんのわさび漬けがすきで、現地に戻るときにお土産で買うと言っていました。

閉店のことを知ったらガッカリするかも。
ちなみに自分はわさび漬けが苦手で食べません。

14.
これは悲しいニュース。ネームバリューが先行しているわさび漬け屋さんが多い中、地元に愛されてる野桜…私も静岡市内の人に紹介されて食べた時は美味しさに衝撃を受けました。
なんとか続けていただきたい。
15.
仕方ないね
官民問わず統計を見れば漬物はただただ落ちるのみ
それもどこかで止まりはするだろうが、しかし戻りはしない
伝統が大切とは思っていたとしても、

実際に自分や周りが食べているものを考えて見れば漬物がもはや一般的でないことは了然だろう
となれば、こういう老舗が潰れていくのも仕方ない
じり貧

16.
私は60歳の浜松市の人間ですよ。
静岡に行くと、ワサビ漬けは買って帰りました。日本酒と相性抜群! でしたよ
寂しい。悲しいですね。一つの名物がなくなるかと思うと、いつまで買えるものだと勘違いしていました。悲しいですね。
17.
ほぼ毎日お店の前を車で行き来してるが、駐車スペースが無いのでなかなか買いに行けなかった。ようやく最近になって近所にコインパーキングできたのに… とても残念。
18.
このような老舗が消えていくのは残念でなりません。

お値段についてはご主人のお考えもあるのだろうけど、材料費の高騰や設備投資資金をふまえた値上げはやむを得ないのではないでしょうか。

値段が一気に5倍や10倍になるわけではないでしょうし。
手間暇をかけて作ったおいしいわさび漬けであれば、値上げしても売れると思います。

19.
私は食べれないけど、両親が好きでよくお土産に買っていった。
時代の流れだけで済ましてはいけない文化と技術もあると思います。
20.
日本は物価が安すぎる。ただそれだけの事。
21.
これは惜しい…
こんな老舗。守っていってほしいものです。
生活保護なんかにお金ばら撒かないで、こういう貴重なところにお金出してあげてほしい。
22.
ワサビ農家を増やす努力をしないといけないと思う。
ワサビ農家の点在するところの市町村が新規就農者をみつけてワサビの安定供給ができるようにするという、長期的セールスをしないといけない時代では。

ワサビに限らず、代々の就農者が廃業している現状では、外からの就農者を見つける努力をしないと、加工業者は商売あがったりになり廃業、消費者はせっかくの品物を口にすることが出来ない、という悪循環になる。

産地の動静に一番敏感であるべきは消費者だと思うんですが、いち商品がなくなったところで、よそにもあるしーと流れる易いところもある・・・
つらいですね。

23.
誰か高須さんにお願いしてあげて!

美味しいものならきっと食べた事あるでしょうから!

24.
事実だとしてもできなり理由ばかりずらずら並べる経営者ってどうなんやろか。。。
外的要因ばかりを理由にしているけど、設備投資を怠ってきたこと等自社の責任でしょ。

歴史ある会社を潰す自分の責任に言及すべきだよ。

25.
なぜクラウドファンディングをやらないのか。
26.
先祖代々続いた老舗を潰す。環境の変化による影響は大きいだろうが、経営者としての責任は皆無だろうか。こんな恥を自ら晒すとはあの煽り犯と変わらない。だから潰したのだ。
27.
消費税が上がり、小さいお店がなくなり、それで良いのか、日本の安倍さん
28.
工場設備のための補助金なり、行政はフォローしてないのかな?
製造業の負担かかり過ぎ。静岡県のブランド危機。
29.
河津七滝の近くで、湧き水を利用してワサビを育て、売っている店があったけど、何年も行ってないのでどうなったかな。身をすりおろした物を試食したら、涙が止まらないくらい辛かった。葉を湯がいて食べると、ツンっとした辛みが美味しい。
30.
わさび漬け自体あまり好みではないのでお店自体知らないが老舗ならわさび自体を生産するか信頼できる生産業者と手を組むはず。それをしなかった時点で、そこまでの熱意がなかったのでは?