貯蓄率とは、何を表している数字なのかご存知でしょうか。ここでは、貯蓄率とは何かという点について内閣府や総務省の資料を参考にして説明していきます。

あわせて、総務省が発表したデータについて世帯における家計の黒字とともに日本の貯蓄率の推移についても見ていきます。

家計の貯蓄率とは
貯蓄率とは、総務省のまとめによれば大きくは2つの考え方があります。

ひとつは、経済社会総合研究所作成による「国民経済計算年報」におけるマクロから見た「家計貯蓄率」。そして、もう一つは、総務省統計局による「家計調査」から収入から支出を差し引いた残りを「黒字」として、その「黒字率」を家計の貯蓄率とする考え方です。

国民経済計算(SNA)における家計貯蓄は以下のように計算する前提となっています。

・家計貯蓄=家計可処分所得+年金基金年金準備金の変動(受取)-家計最終消費支出
・家計貯蓄率=家計貯蓄/(家計可処分所得+年金基金年金準備金の変動(受取))

もっとも、この計算では、年金なども含まれており、マクロでみる貯蓄率はわかっても、たとえば、勤労している世帯の貯蓄率という意味では、手触り感のない数字なりかねません。

そこで、ここでは、総務省の黒字及び黒字率を中心に見ていこうと思います。

世帯の毎月の貯蓄率はどのくらいか
総務省のいう家計の黒字とは、以下のような定義です。

(家計の)黒字=可処分所得-消費支出

また、黒字率というのは、以下のような定義です。

黒字率=黒字/可処分所得

2017年の二人以上の世帯のうち、勤労者世帯の家計収支は月額で見ると以下のようになっています。

・実収入は、53万3820円(うち、勤め先収入が49万3834円)
・消費支出は31万3057円(食料、住居、高熱・水道、家具・家事用品、被服及び履物、保険医療、交通・通信、教育、教育娯楽などを含む)
・非常費支出は9万9405円(税金や社会保険料など原則として世帯の自由にならない支出)
これらの要素を考慮すると、黒字及び黒字率を計算すると以下のようになります。

・可処分所得(いわゆる手取り収入)=実収入-非消費支出(税金や社会保険料等)=43万4415万円
・黒字=可処分所得-消費支出=12万1358万円
・黒字率=黒字/可処分所得=12万1358万円÷43万4415円=約28%
こうしてみると、勤労世帯では、毎月の手取り収入のうち約28%が黒字で、これを貯蓄などに充てることができているといえます。

世帯の預貯金はアベノミクス以降どう変化したのか
世帯の黒字は、実はアベノミクスが始まった2012年末以降、特に、2014年から見ると、大きく言えば増加傾向にあります。

過去10年の黒字について見てみましょう。

以下が、過去10年の黒字の推移となります。

・2008年:11万7800円
・2009年:10万8900円
・2010年:11万1700円
・2011年:11万1700円
・2012年:11万1100円
・2013年:10万700円
・2014年:10万4800円
・2015年:11万1900円
・2016年:11万9100円
・2017年:12万1400円
このように、足元では増加傾向にあります。


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ネットの反応

1.
40才、独身、年収1000万以上だが、
全然貯金できません。

最近になってやっと危機感を感じてきた。

2.
私の場合3月まで公務員をしていた時は毎月4万円ちょっとの赤字でしたが、4月以降は起業して収入が増えたため、安定して毎月20万円以上貯金が出来るようになりました。(idecoの定期預金も含めれば+6万7千円です。)
3.
金があまってます、金に困っている人がいるの?
この日本に、消費税早くあげて下さい、税金払いたくて仕方がありませんよ、安倍さん、世の中金があって、皆んないりませんよ
4.
将来に不安しかないから必死に貯金します。
みんな同じ考えだから世の中にお金が回らないのかな。
5.
貯金0どころかマイナスの人もたくさんいると思う。
圧倒的な金持ちとその他ほぼ貧民が日本の現実。下らない平均値にだまされてはいけない。
株式などのまやかしの景気だから実体感として景気の良さも感じられないのも仕方ない。
その株式もアメリカのダウ次第。
安倍さんは運がいいだけで、特に何もしていない。
アップル一社の業績見込みで日本までかくらんされる脆弱な株式市場。
たぶんごく一部の金持ちの手のひらで世界中の人々が踊らされている。
6.
7割の世帯はトントンか赤字、黒字世帯の中も本当に楽して預金出来てるのは更に一部の人だけ。他の税金見直しをせず賃金も実感出る程上がらず格差も広がるだけなら先は厳しい現実が待ってると思います。
7.
せめて手取り20あればねぇ…
8.
消費税を8%にあの時上げなきゃ良かったのに。
まだ早かったんだよ。むしろ法人税を上げるべきだったんだよ。
ちなみに上がった増税3%の税金は何に使われてるのだろう。
意味あったっけ。
来年の2%増税分も結局無駄なバラマキに使われるよ。
9.
いっそのこと
日本を社会主義国家にすれば。
福祉を手厚くしてくれば
それでいいよ。
10.
人生楽しむより欲しいもの買うより、、貯金箱!貯金!心身ゆとりや余裕もなく。全部、国がそうさせた。何回でも言いたい。こんな時代に増税はやめて!
11.
60万位
12.
生活費は副業で賄えるので本業の給与そのまま貯蓄してる


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13.
節約してもなかなか増えない
14.
1000万あれば十分。あとは健康で75歳まで働いて畑しながら過ごしたい
15.
貯蓄ばっかさせちゃうような世の中だから日本経済が停滞してるんじゃないの。税金10%とるなら、極端な話、貯蓄なんか墓代程度でも安心して暮らせる福祉制度を。
16.
よく貯蓄ゼロの世帯もあると聞くけど、本当にいるのかな?信じられないけど。
17.
貯蓄ゼロ世帯も多いらしいね。手取りは減ってんのに、アベノミクスはいざなぎ超えだの、収入増だの。また増税で、ジリジリ締め上げられてんのに、貯金なんてできません。年収2000万円位あればできるかもね。
18.
働いてる人は貯蓄を…
なら、払ってる年金は自分のためでなく、ちょっと働いた人の年金もしくは働いたけど、貯蓄しなかった人の生活保護費と、なるわけですか?

こんだけ、年金払ってるんだから、払った分返して欲しい。
そしたら、こんなに苦労して貯蓄せんで楽に暮らせるのに…

19.
ここ8年だと年平均8桁で伸びてます
20.
共働きだと貯蓄率50%以上が相応。
配当収入で6~70%は欲しい所。
21.
個人で毎月20万貯金できてる。
妻がいくら貯金できてるかは知らない(汗)
あとは毎月20万ずつ共同口座に入れて生活費として使ってる。住宅ローンはないから共同口座も毎月20万は貯まってる。
22.
平均値なんかな
中間値はどうなのだろうか
23.
貯蓄あんまりしてないけど、株式運用で地道に増やしてる。
去年も-回避したし、気長に増やすさ。
24.
アベノミクスで消費が増える?

誰だ、そんな事言ったエコノミスト

25.
高熱


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