残業は「集中」する
1点目は、残業は、ある特定の優秀層に「集中」する傾向があり、それが強まっている傾向がある、ということです。個人の業務スキル(オフィスソフトや情報検索スキルなど)を高い層/低い層で分けて差を見ると、明らかにスキルの高い従業員に残業が集中しています。

これには、マネジャーによるジョブ・アサインメントが大きく関連します。マネジメント層にアサインメントについて尋ねると、「優秀な部下に優先して仕事を割り振る」という回答が6割を超えています。

残業は「感染」する
2点目は、残業は「感染」する、という特性です。

我々が聴取した数十の組織特性・風土特性の中で、最も残業時間を増やしていた組織要因は「周りの人が働いていると帰りにくい雰囲気」でした。

しばしば残業要因として指摘される「過剰品質の追求」や「意思決定に根回しが必要」といった組織要因よりも、この「帰りにくい同調圧力」が最も残業に影響していました。

残業は「麻痺」させる
3点目として、これまでの調査で我々にとっても最も仮説外の発見だったのは、残業時間が60時間以上、つまり相当な過剰労働をしている層で、主観的な幸福度・会社満足度などの「上昇」が見られたことです。

ここでいう幸福度は、社会心理学の幸福感の研究において多く用いられているエド・ディーナーの尺度を使用して指数化したものです(Diener etc.1985)。

残業時間が増えるほど幸福感は(ある意味で順当に)下がっていっていますが、月60時間を越えるほどの過剰な残業となると、幸福感を感じている層が微増しています。

残業は「遺伝」する
メカニズムの4点目は、残業習慣が、上司から部下へと「遺伝」する、という点です。

どんな上司属性が最も部下の残業を増やしているかを分析したところ、最も増やしていたのは「若いころ、残業をたくさんしていた」という上司の過去経験でした。

今でこそワーク・ライフ・バランスは誰もが知るスローガンですが、現在上司層にあたる層が新卒時には、終電帰り、タクシー帰りが当たり前の世代。

こうした経験が「武勇伝」として部下に語られることも多く見られます。データを見ても、新卒入社時に「残業が当たり前の雰囲気だった」「終電まで残ることが多かった」といったことを経験した上司は、現在、部下に多くの残業をさせる上司になっていました。

より詳細な行動レベルで見ても、新卒時に残業文化に染まった上司は、「時間をかけて仕事をする部下を評価する」「自分の仕事が終わっても職場に残る」

「これまでの慣習ややり方に固執する」といったマネジメント行動をする傾向が強くなっていました。こうした行動によって、部下の残業時間が長くなっているようです。


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ネットの反応

1.
私の業界は仕事が年々縮小している。

少ないパイの取り合いで 安く 早くは
常識であり 経営者は利益が下がるから
給料は上げない 。

納期がキツいので残業に
なり 若い人間は辞めていく。

将来的に仕事量は増えないので
経営者は新卒や中途は雇わない。

そして 能率を上げて残業を減らせと
言いだし、現場の士気は低下
仕事は終わらなくてもさっさと
帰る始末.。

納期が遅れれば仕事は取れない
そして 会社は傾いていく。

会社が倒産しても
贅沢言わなければ
中小の会社には入れるか
この時代

倒産は増えていくだろう。

2.
タイムカード押してからのサービス残業になるだけ。外部監査でタイムカード見ても証拠ないしさ。そう言う会社でそれを外に漏らすのは退職と引き換えになる?
3.
仕事中にずっとネットサーフィンとスマホ弄って定時になったら
「子供の迎えがあるんで帰ります」
って言って人に押し付けて帰る糞ババアがいるので残業がなくなりません。
4.
前の会社の社長は昭和の人なので「何で残業しないの?」が口癖だった。
さらに「残業して仕事を前倒しで進めろ」とも言われた。
そういうのに慣れると残業することが当たり前になるんだろうな。
5.
「現場はいつも忙しいと言う」とボヤく経営陣は無知で現場がどんな業務をしているか知る努力もしない。社員を人間とは見ておらずコストのかかる変えの利くゴミとしてしか見ていない。
大事にしない。それを感じ取った社員は会社を大事にしない。仕事もどうでもよくなり、自分の給料を増やす手段として残業を増やす。
6.
無駄な義務が多い、ある業務を改善したら新しい業務を増やす。業務を効率化したら配置人員が減らさせて結局忙しさは変わらない。
経営者はいかに人件費コストを安く抑えるかを考え労働者の健康や休暇のことは考えない。
自分が若い時は寝ずに働いたとか今だにいう経営者がいます。
昔と比べてやらないとならない業務が増えているし高度化してるのを理解しようとしない。

社員は社員で、仕事を頑張る人と頑張らない人がいる。
残業はどうしても頑張る人にばかりさせることになる。

7.
半年ぐらい仕事が遅れようが目標の進捗が少し滞ろうが、定時で帰ればいいんだよ。それで意外と残業なんてしなくても良いと分かるか、やはりダメなのか、ダメなら何がダメなのか分かる。
8.
残業することが悪い?残業しなきゃ暮らしていけない。
9.
単純に人手不足です
自殺や鬱で人員が減っても、補充は無く
上司は、効率よくやれば出来ると喚くのみ

無理して体調を崩しながら、仕事を処理する毎日(泣)

10.
残業しないと本給安いからが抜けてる
11.
かなり創意工夫してスピードアップをはかり、毎日ほぼ定時上がりしてるけど、仕事量少ないんじゃないかと思われてる気がしてならない。
12.
残業ありきやから、もはや定時って何?って感じ。定時で帰ってたらヒマとみなされるし、よー分からん。
13.
病原菌みたいなもんやな。うつる前にさっさと帰るのがいいやろ。下手すると鬱るんやし
14.
医療機関ですが、下手に使命感がある人は面倒くさい。残業に至る理由が患者などに対して時間をかける。1日に大体8?14名を受け持つのだが勤務時間は8時間だ。1名につき5分話を聞くだけで70分かかる。
午前と午後回るだけで2時間も潰れてしまう。プロなんだから時間配分も大事だし、1名に時間をかけると次に受け持った人が「前の人は色々やってくれた」と非常に面倒になる。
5分しかいれないの?とか言うが、もっと減らしたいくらいだ。話しを聴いて問題点を浮き出させたり、不満の表出は大事だが、世間話に使う時間はない。10分になれな4時間話してるだけで終わってしまうからだ。
15.
“好き”を仕事にしている人、“趣味”を仕事にしている人は、時間の感覚が麻痺している。
16.
努力して早く帰ってるとヒマと見なされてどんどん仕事が降ってくる。
17.
SEの「感染」はわかるわ?
でも「集中」もSEには大いにあるぞ。
18.
優秀な人は残業しませんよ?時間の使い方が下手なんです。
19.
残業は、習慣です。
タバコや酒と同じで、自覚症状のない依存症です。

残業時間中、たいした仕事をしている人を見たことがない。
ダラダラの牛のヨダレです。
非効率な、日本人の生産性の低さが証明しています。
人間の集中力が、そんなに持つはずがない。

有限な生きている時間をもっと大切にすべきです。

平成が終わるのに、いい加減、昭和の価値観を捨てるべきです。

20.
これはうちの会社のことですか。当てはまりすぎです。


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