クルマはノーメンテナンスでは乗れない
普段、クルマを運転する際に、クルマに対して何か気を遣っていることはありますか。昔はクルマの寿命は約10万kmとよくいわれていました。1年1万kmの計算で10年ですが、もちろん乗り方によってはずっと乗ることもできます。
近年では技術水準が上がり、故障などの頻度が減ったことから、ほとんどの人がクルマはノーメンテナンスで乗れるものと認識しているでしょう。
実際に、新車販売ディーラーの点検や車検のタイミング以外では、ほとんどクルマをチェックすることがない方もいますし、それでも異常が発生せずに乗れてしまうことも事実です。
しかし、そのような乗り方を続けていくと、無意識のうちにクルマの寿命を大きく削ってしまっているかもしれません。
最近では「慣らし運転」という言葉もあまり聞かなくなりました。慣らし運転とは、新車購入直後に行なうもので、エンジンの回転数などを一定期間、又は一定距離は抑えて使用することを示します。
クルマは多くの金属部品が組み合わさってできています。新車で購入したばかりのクルマは、それらのパーツの接触面が馴染んでおらず、その状態で大きな負荷を掛けてしまうと、
部品に傷が付いてしまう可能性があることから、慣らし運転が必要といわれてきました。ところが、近年では慣らし運転への考え方はメーカーによって異なるようです。
スバルでは新車状態では1000kmまで慣らし運転を推奨しています。また、慣らし走行時はエンジン回転数を4000rpm以下に抑えるとしています。
しかしホンダにうかがったところ、また違ったアナウンスをしています。
「現在のクルマは、エンジンやその他の部品精度が向上しているため、昔からいわれているいわゆる『慣らし運転』を行なう必要はありません。
しかし、機械の性能保持と、寿命を延ばすためという点で、クルマの取扱説明書に慣らし運転期間の記載がある場合は、その期間を。慣らし運転期間の記載がない場合は、1000kmまでは急発進、急停止などは避けてくださいと説明をしています。
慣らし運転期間中に、金属部品の接地面に『当たりが出てくる』といった表現がありますが、そういったことは、全くないわけではありませんが、いまはあまり気にならなくなってきていると考えています」(ホンダ)
近年では、部品自体の精度が上がってきていることもありますが、エコドライブの観点からも、急発進や急停止をするドライバーが減ってきているため、慣らし運転という概念がなくなりつつあるのかもしれません。
エンジンを掛けてすぐに発進するのは大丈夫?
駐車してあるクルマに乗りエンジンを掛けてすぐに発進する。当たり前のように日常繰り返される行動であると思いますが、場合によってはクルマの寿命を縮める行動かもしれません。
クルマのエンジン内部にはエンジンオイルが入っており、金属摩耗を低減させたり、摩擦熱を放出したりする働きをします。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181018-00010002-kurumans-bus_all
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